今朝になり、ニュースで知った。
イギリスのエリザベス女王が崩御されたと。
そして、National Anthemを歌うイギリス国民たち。
そのニュースを読んで、ふと口をついて、私も歌ってしまった。
うろ覚えながら、今でもなぞるように歌えたことはびっくりだった。
17歳のころ、1年間オーストラリアに住んでいて、そのうち半分を現地ハイスクールで過ごした(そのあと半分はカレッジだった)。
ハイスクールでは、Assemblyがあると必ずこの曲を歌っていた。
イギリス国家を知っていたわけでもなく、何を言っているのかまったくわからなかったので、最初のうちは見よう見まねしていた(聴いて、なんとなくキャッチして口ずさんだ)。
そのうち、ずっともごもご歌っているのが恥ずかしくなって、ホストファミリーに「この歌はなんだ?」と聞いて、歌詞の内容を教えてもらった。
長くなってきた人生のほんの一部で歌っていた、イギリスのNational Anthemが、数十年経って今よみがえる。
大学時代に行ったイギリス。
オーストラリア、シンガポールなど、私が暮らした国に大きくかかわったイギリス。
イギリスと日本の共通項を見つけ、比較文化、言語比較に興味を持った若いころ。
イギリスのどんよりと暗い空。寒い冬。
スコットランドの厳しい景色。
オーストラリアのパイナップル畑の友人。
BBQパーティでげらげら笑いあったホストファミリーや友人たち。
おいしいステーキサンドイッチとフレンチフライ。
初めて自分で自分の服を買った、海岸沿いの小さな洋服屋。
イギリスの大学のバーで初めて歌ったこと。
イギリスのホストファミリーがPubを経営していて、ぬるくて出来立てのビールを飲ませてもらったこと。
オーストラリアもイギリスも、必ず家や学校にはエリザベス女王の写真や肖像画が飾ってあった。
自分の若いころ、今の自分の記憶のスタートのような過去を振り返ったニュースだった。
ご冥福をお祈り申し上げます。
この記事へのコメントはありません。