本日の受講生。
某アジアの国からの留学生のHさん。
日本に来てからあまり英語を話さないので、英語力の維持が目的とのこと。
最初は日常会話からお互いのことを伝えあいスタート。
慣れ親しんだ東南アジア特有の音の特徴が聞こえる。
よく話を聞いていくと今後オンラインでの国際学会での発表があるとのこと。
なぬ。
この今の話し方では、重要かつ大量の学会での発表内容をオンラインで、それにスライドを見せながらは伝えきれない、と思い、彼の許可も得てそこから、彼の話し方(発声や発音)のトレーニングにシフト。
アクセント位置の間違いや、母音の発声の仕方、子音発音のための筋肉の動かし方・・・と内容が変わっていく。
彼自身、何不自由なく英語を話せていたので日本人の私にこんな細かいことを指導されるとは思わず最初は戸惑い気味だったものの、それから毎週のように私のもとへ訪れるようになった。
そんなある日のこと、故郷の友達とオンラインで話す機会があったそうだ。
「彼らの話し方が聞き取りにくい、わかりにくい印象を持った。これはきっとトレーニングをしているからだ」と思ったそうだ。
今までの当たり前の声が当たり前でなくなり、違う聞こえ方がする、ということは自分の話し方と耳の幅が広がったということ。
この違いが分かるようになってきた彼は、きっと世界で活躍していく研究者になり、ますますグローバルイングリッシュを使って世界の水問題を解決していくことになるのだろう。
彼が留学生という立場を終えるまで、彼の声の使い方と表現の飛躍をサポートし続けたいと願っている。
桜エンタープライズ 大塚 桜
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